キャラ販売とは、オリジナルのキャラクターを作成し売買することを指し、adopt(アドプト)とも呼ばれます。
オーダーメイドで作るコミッションとは異なり、キャラ販売では、自由に作成した完全オリジナルの作品を販売するスタイルとなります。
そのため、キャラ販売には細かい修正の依頼等に対応するストレスもなく、また隙間時間に作成できるメリットがあります。
以下ではキャラ販売の需要や本当に売れるのか?また売れなかったらどうしたらいいのかについて説明しています。
キャラ販売に需要はあるのか?
キャラ販売では、主にTRPG用に用いる立ち絵などが人気であり、高価格帯で取引が行われています。
僕自身、キャラ販売事業(つなぐ)を運営していますが、その需要の高さに驚いています。
人気のイラストレーターや絵師となると販売開始と同時に売り切れることが頻繁にあります。
キャラ販売の取引価格
つなぐ内でのキャラ販売における実際の売買の成立価格を調べると、平均8000円ほどとなるかと思います。
高いものの場合2~3万円で取引されますし、低価格のものだと3000円ほどとなります。
コミッションでのイラストオーダーの平均価格帯を調べると8000円ほどとであるため、キャラ販売はコミッションと同水準の金額で販売可能であることがわかります。
このようにキャラ販売はコミッションよりも自由に作成可能であり納期等の時間的拘束もなく、また高単価で販売可能であるため、キャラ販売を中心に活動しているクリエイターも多いです。
コミッションと同価格帯で売れる理由
コミッションでは1表情のみの販売といった対応が多いのに対して、キャラ販売では基本的に表情違い(表情差分)が複数枚セットとなり売られています。
1度の購入で、そのキャラクターの表情違いが何種類も手に入るため、価格が上がりやすくなります。
高値で販売したい人は表情差分を増やすことをおすすめします。
キャラ販売のデメリットは?
コミッションではオーダーが入り納品すれば報酬が必ず得られますが、キャラ販売の場合、作成しても売れなければ報酬を得られません。
趣味で描いた絵がたまたま売れるならいいのですが、販売するために作成した場合、売れなければ作製した時間が無駄になってしまう恐れがあります。
キャラ販売で売れなかった場合のコツは?
キャラ販売では高値の売買が可能であり、すぐに売り切れになる人がいる一方で、全く売れない人も多くいらっしゃいます。
感覚的に販売者の内の2~3割しか売れないのが現状となっています。
クオリティの高いイラストであっても、全く売れない人も多いため、キャラ販売は難しい販売方法と言えます。
売れる人の特徴
キャラ販売で購入される人は、基本的にファンがついている人となります。
購入者は特定の人からキャラクターを何十種類も購入するパターンが多いです。
そのため、基本的に即完売する人の場合、特定のファンが数人ついていると思って間違いありません。
いかにファンを付けるかが大切となります。
ファンを付けるには?
一回でも購入した人は、統一感を出すために購入したイラストに似たテイストのイラストを購入します。
そのため、まずは一度でも購入してもらうことがとても重要となります。
残念ながら、キャラ販売に商品を登録しただけで売れることは難しいため、キャラ販売が上手くいかない人はとりわけ上記の活動を行うことをお勧めします。
以下はその他、キャラ販売が売れない場合に意識したい点となります。
値段の調整
価格帯が高いとやはり売れにくいです。
特に2万円以上ともなると、基本的に特定のファン(SNSならフォロワーなど)がついている人しか購入されないと考えた方がいいでしょう。
そのため価格の見直しをすることをおすすめします。
表情差分を増やす
表情差分が少ないとTRPGや動画等で使用する場合に物足りなさを感じてしまいます。
表情差分は最低でも5種以上は用意しておくことをおすすめします。
販売方法を変えてみる
高価格で1人に売るのではなく、低価格で複数人に売ることもキャラ販売サイトによっては可能です。
どうしても売れない場合は、販売方法を切り替えるのも一つの方法としてありとなります。
ただし、複数人に販売する場合は著作権譲渡はできないので注意しましょう。
キャラ販売が可能な4サイトとその特徴
キャラ販売が可能なサイトとして、4サイトを紹介していきます。
つなぐ
2021年にリリースしたばかりの新しいコミッションであり、日本一低い手数料と多機能が特徴となります。キャラ販売に関しては2022年にリリースされたばかりですが、日々出品数・取引数が増えており、順調に成長しています。
著作権譲渡の有無を販売者側で自由に選べ、また販売人数に関しても1人か複数人か選択できます。
さらに相談の有無も決めることができるため、柔軟性の高い販売が可能となっています。
その他、購入ボタンを押されてキープされ続けるトラブルを防ぐために、販売者に誰が現在キープしているのか通知が届くようになっています。
圧倒的に手数料が低いことから他社よりも値段を下げて販売しても、販売者は収益を増やせることができます。販売者・購入者ともにメリットがあるといえます。
決済方法
クレカ決済、コンビニ決済、銀行振込
手数料
販売額の2.8% or 5.5%*
(販売者のみ、購入者は無し)
※決済方法により異なり、購入者が支払方法として銀行振込を選択した場合、販売者が負担する手数料は2.8%となる(その他の決済では5.5%)
SKIMA(スキマ)
イラスト専用の老舗のコミッションサイトであり、とりわけキャラ販売では国内最大規模を誇っています。
SKIMAのキャラ販売では1人にしか売ることができず、また著作権は必ず購入者に譲渡しなければなりません。
販売者はそのイラストの権利を失うことになるため、デメリットとなります。(ただし著作者人格権は譲渡されることはありません)
システム面で課題があり、買う意思がない人が、購入ボタンを押し未払いのままキープし続けるといったトラブルが頻繁に発生しています。
決済方法
クレカ決済、コンビニ決済
手数料
販売額2万円まで販売額の22%
2万円~5万円までの部分16%
5万円以上の部分11%
(販売者のみ、購入者は無し)
ココナラ
国内でも最大規模のクラウドソーシングであるため、利用している会員数は非常に多いです。
しかし、キャラ販売を利用している人は少なく、登録されている商品数も決して多くありません。
長らく同じ商品が掲載され続けているため、売れ行き好調とも言えないです。
また手数料が高いことからキャラ販売のためにココナラを利用するメリットは少ないと思います。
著作権の譲渡の有無は販売者側で決めることが可能です。
決済方法
クレカ決済、コンビニ決済、銀行振込、
手数料
販売者:22.0% 購入者:5.5%
BOOTH(ブース)
商品全体として、低価格で複数人に販売している場合が多いです。
特に100円~300円程度の商品が多いため、それなりの利益を出すにはかなり多くの人に販売する必要があります。
立ち絵素材など全体的に少なく、どちらかと言えば、イラストの販売向けというよりも発送が必要な小物を売りたい人に向いていると言えます。
著作権の譲渡の有無は販売者側で決めることが可能です。
決済方法
クレカ決済、銀行振込、コンビニ決済
手数料
販売額の5.6%+22円
(販売者のみ、購入者は無し)
キャラ販売で売れない悩みを解決しよう
キャラ販売で売れない原因は、ファンがついていない、設定価格が高い、差分が少ない等があげられます。
また利用しているキャラ販売サイトを見直し、販売方法を変更することも大切です。
どうしても売れない場合は、これらをしっかり見直し、自分にあった最適な販売方法なのか考えてみましょう。