nizimaはLive2Dを販売するのにとても便利な販売サイトです。
作成したLive2Dがどんな風に動くか購入者側で簡単に実際に動かして確認する事ができます。
購入した際に思ったものと違ったといったトラブルも起こりにくく、nizimaを使って既製作品を販売することは購入者側にとってとてもメリットがある販売方法であると言えます。
しかし、nizimaを使用するにはいくつか注意点もあります。せっかく作成したのに売れないといったことで悩まないためにも、売れるための上手なnizimaの使用方法をお伝えします。
nizimaの手数料は低い?低いには理由が!
nizimaの手数料は10%となり、販売額の10%を手数料として引かれます。
そのため例えば100,000円で販売した場合、販売者は報酬として90,000円を受け取ることとなります。
コミッションと言われる仲介サイトの多くが一般的に20%の手数料を徴収するため、nizimaの手数料は良心的とも言えます。
しかし、nizimaが他社よりも圧倒的に低いかと言えばそうではなく、また既製品の販売にはnizimaは便利でいいのですが、実はオーダーメイドの作品を売るにはあまり適していません。
どうしておすすめできないのか以下で説明していきます。
他社サービスの手数料比較
以下は他社サービスの手数料比較となりますが、nizimaよりも低手数料のサイトとしてつなぐがあげられます。
サイト名 | 手数料 |
つなぐ | 販売者:2.8% or 5.5%
購入者:0% |
ココナラ | 販売者:22%
購入者:5.5% |
ランサーズ | 販売者:16.5%
購入者:5.5% |
シュフティ | 販売者:10%
購入者:0% |
ビズシーク | 販売者 10万までの部分:11% 10万以上の部分:5.5% 購入者:0% |
クラウディア | 販売者 5万までの部分:15% 5万〜10万部分:10% 10万〜100万部分:5% 100万以上の部分:3% 購入者:0% |
スキマ | 販売者 2万までの部分:22% 2万〜5万部分:16% 5万以上の部分:11% 購入者:0% |
クラウドワークス | 販売者 10万までの部分:22% 10万〜20万部分:11% 20万以上の部分:5.5% 購入者:0% |
つなぐでも既製品の販売(キャラ販売)ができ、つなぐ内で既製品のLive2Dを販売している人が数多くいます。
しかし、つなぐを利用する最大のメリットはオーダーメイド時の決済スキームとしてエスクロー決済が利用できる点であり、オーダーメイドで作成し販売したいLive2Dモデラーに頻繁に利用されています。
エスクロー決済とは?必要なの?
nizima以外の上記で紹介したつなぐや他のサイトにはエスクロー決済が実装されています。
エスクロー決済とは、仲介サイトが購入者からお金を一旦預かり、無事取引完了後に販売者にお金を渡すシステムとなります。
エスクロー決済がある事で、未納点未払いといったトラブルを防ぐ事ができ、また連絡が途絶えたとしてもキャンセルや強制的な取引終了(強制決済)が可能となります。
購入者、販売者ともに安全な取引ができ、トラブル等の余計な心配が不要になります。エスクロー決済は安全な取引のために必要な決済方法となります。
nizimaにはないエスクロー決済
nizimaには決済はできてもエスクロー決済がありません。
nizimaのオーダーメイドの流れですが、依頼を受けてから制作し完了後に依頼者が作品を見てお金を支払います。
そのため、オーダーメイドの依頼を受け作成したのに、お金を払ってくれない、連絡が途中で取れなくなったといったトラブルが起こります。
個人の直接取引とは異なりnizimaを通してオーダーメイドを受けたにも関わらず、トラブル被害にあい売れない事態に陥る可能性があると言えます。
nizimaが手数料低めの理由
エスクロー決済がないことから管理も不要となるためサービス手数料を低くしやすいことが理由の一つとして考えられます。
またLive2Dの販売価格が他商品に比べ高額であることから、低手数料であっても利益を確保しやすいことも理由としてあげられます。
オーダーメイドなら他サービスがおすすめ
エスクロー決済が可能でかつ低手数料のサービスを利用することで、オーダーメイドの依頼も安心して受けることが出来るようになります。
エスクロー決済のあるサービスで低手数料のものは限られていますので、特につなぐの利用をおすすめします。
手数料2.8%から利用可能なつなぐ
つなぐは業界で日本一低手数料でエスクロー決済が可能なだけではなく、その他様々な柔軟性の高い販売方法を行うことができます。
※決済方法により手数料率は異なり、購入者が支払方法として銀行振込を選択した場合、販売者が負担する手数料は2.8%となる(その他の決済では5.5%)
安全なオーダーメイドの販売はもちろんのこと、既存製品の販売も可能となっています。
決済方法としてクレジットカード決済以外にコンビニ決済、銀行振込に対応しており、個人情報を一切知られることなく安全なエスクロー決済を利用する事が可能です。
万が一の音信不通等のトラブルにも、運営側がしっかりフォロー、さらには強制的に納品することも可能であり、音信不通により報酬を受け取れないといった事態に陥ることもありません。
オーダーメイドの販売でトラブルを防ぎたい、売れない悩みを解決したいならつなぐを是非ご検討下さい。
つなぐ以外のエスクローサービスは?
低手数料なエスクロー決済のみを提供するサービスとして、アズカリがあります。
アズカリの手数料ですが、3,000円以下は期間限定で無料、3,001円から15,000円までは購入者・販売者共に550円(合計1,100円)、15,001円以上は購入者・販売者共に3.3%(合計6.6%)の手数料が発生します。
Live2Dのオーダーメイドの単価は高額であるため、15,001円以上する人がほとんどかと思います。そのため手数料は合計6.6%と考えればいいでしょう。
高額決済を利用するなら、つなぐに次いでアズカリは手数料が低くメリットが高そうですが、3点気をつける必要があります。
決済手段が限られる
Live2Dの単価は高いため、30万円以上で販売されることも珍しくありません。
つなぐでLive2Dモデラーとして販売している多くの方が、30万前後で取引されています。
30万以上の場合、購入者が主に使う決済手段は銀行振込みとなります。
理由として、クレカ決済では限度額の問題で避けたいため、またコンビニ決済に関しては価格が30万以下のものしか国内では利用できないためとなります。
つなぐは銀行振込みにも対応しているものの、アズカリはクレカ決済とコンビニ決済以外利用できません。
アズカリは銀行振込みが使えないことから支払いに困る場面が多くなります。
そのため、アズカリは購入者からすると決済機能として使いにくいと感じることが多いかと思います。
アプリが必要
サイト内で決済ができないため、スマホからアプリをインストールする必要があります。
サイト内でアピールできない
つなぐの場合、商品を置き利用者にアピールし集客することも可能ですが、アズカリは決済機能のみのため、集客力はありません。
以上の点から考えるとより手数料が低く、多機能なつなぐに軍配が上がるかと思います。
オーダーメイドではなく既成作品が売れない場合
nizimaを利用するメリットは、既成作品を購入者が動きを事前に確認することができる点です。
Live2Dの既成作品を販売する方法としてnizimaより優れているサイトは現状存在していません。
万が一、売れなかった場合は既成作品を販売できる他のサイトを試しに使ってみるのも一つの方法としてあります。
既成作品を販売できるサイトとして、つなぐ、ココナラ、SKIMAがありますので、検討してみるのもいいと思います。
nizimaとの使い分けが大切
nizimaの最大のメリットは既に出来上がった既成商品を販売する際に、購入者が動きをしっかり確認でき、誤解なく販売できる点となります。
しかし、オーダーメイドの場合、後払いのため売れなくなってしまうトラブルが生じることがあります。
エスクロー決済があるサービスと上手く併用することで、未払い・未納といったトラブルが発生せず、購入者も販売者も安心して取引することが可能となります。
SNSから直接依頼がきた場合は、エスクロー決済が使えるサービスで行う方が安全でおすすめです。
エスクロー決済を提供するサービスの中にはnizimaの手数料よりも低いところもありますので、より収益を確保したり、よりお求めやすい価格で購入者に提供することができます。
その他の注意点として、実はオーダーメイドにおいて、法人および個人事業主の方はnizimaで発注することができません。
これもnizimaでオーダーメイドを作成することのデメリットとなります。
是非、nizimaの手数料や売り方で悩まれていた場合、販売範囲を広げたい人は他サービスとの併用を考えてみましょう。