イラストが上手なのに売れない、自分よりも上手でない人がどんどん売れている、そんな風に感じている方がたくさんいます。
実際にイラストを売るにはどのくらいのレベルが必要なのか、下手でも売る方法がないのかについてまとめています。
イラストを販売する方法、レベルは関係ない
イラストを販売できるサイト(いわゆるクラウドソーシングサイト)はいくつもありますが、実は登録しただけでは売れることはほぼありません。
実際ココナラやSKIMA(スキマ)に登録したけどイラストが売れない、pixivでもイラストが売れなかったなど悩みを抱えている人が多いです。
また既に完成したイラストを売ろうとする人も多いですが、これはハードルがとても高いです。
イラストを売りたい場合、以下を守ればイラストの上手い下手のレベルに関わらず、買われやすくなります。
・オーダーイラストを売る
・SNSで集客する
一つずつ説明していきます。
デジタルイラストを描く
デジタルイラストはペンタブやエキタブを用いてPCやタブレット(最近ではスマホ)といった機器で描いたイラストとなります。
イラストと言ってもウェルカムボード用のイラスト等様々なものがありますが、最も需要があり手軽に描くことができるカテゴリーはSNSやゲーム、ブログなどで用いられるアイコンとなります。
アイコンで必要とされるイラストは基本的にデジタルイラストであり、アナログイラストではありません。
アナログイラストを販売することはかなりハードルがあがりますので、まずはデジタルイラストで販売する事を目指しましょう。
オーダーイラストを売る
既存のイラストを売る方法もありますが1番売りやすいのはオーダーイラストとなります。
既存のイラストの販売方法としてキャラ販売が知られていますが、実際に購入される割合は出品者の内の2~3割のイメージとなり、出品すれば必ず売れるという訳ではありません。
(つなぐのキャラ販売詳細)
キャラ販売例(つなぐ)
キャラ販売で購入されるケースとして最も多いのは、特定のファンから継続して購入されるパターンとなり、ファンがいない状態で売るのはさらに困難を極めます。
そのため、まずはオーダーイラストで受注を開始し、ファンを作っていくことから始めるのがいいかと思います。
リテイク無しリクエストに関して
オーダーイラストの類で修正・リテイク無し、メッセージ等のやり取りを一切禁止としている依頼方法(リクエスト依頼)がありますが、修正・リテイクありの方が依頼は取りやすいです。
依頼側からすると納品前に確認し修正をお願いできるリテイク有りの方が好まれやすいためとなります。
イラストレーターには、リテイク無しのオーダーイラストの方が気軽にできて人気ですが、なかなか売れなくて悩んでいるなら迷わずリテイク有りのオーダーイラストを受けるようにしましょう。
仮にリテイク有りのオーダーイラストであっても実際に修正が入ることは少ないです。
以下は、リテイク有りのオーダーを受けた場合、どのくらいの割合で修正を頼まれるか統計を取ったものです。
【修正・リライト割合】
イラストレーター、絵師さんに質問です。
オーダーイラストを納品した際、どの位の割合で修正を頼まれますか?#イラスト依頼 #有償依頼— クラウドソーシング運営者@つなぐ (@web_pig) January 24, 2023
修正が入る割合は1〜2割が過半数を超え、多くの場合、修正が入らず終わることが分かります。
リテイク有りに関して億劫に感じる必要はそこまでないかと思います。
そこまで何回も修正をお願いされる方が珍しいのが実態となります。
SNSで集客する
イラストを販売できるサイトに登録しただけでは依頼がくることはありません。
サイトに登録している多くのイラストレーターの中に埋もれてしまうためです。
そのため、依頼を受けるには自分でSNSで集客することがとても大切になってきます。
SNSは拡散力のあるTwitterが特におすすめであり、ハッシュタグ等を上手く使いツイートするようにしましょう。
ハッシュタグの例として、『#イラスト依頼』や『#有償依頼』など、その他自分が狙いたいターゲット層がいそうなハッシュタグを選ぶといいです。
また実際に描いたイラストに関して必ずツイートしていきましょう。
クラウドソーシングサイトが何故おすすめなのか、特徴を知ろう!
SNSから来た依頼に関して個人間で直接取引を行う人がいますが、実は非常に危険でありおすすめできません。
直接取引をおすすめできない理由は、未払い・未納のトラブルが極めて起きやすいためとなります。
また支払い方法においても、制限されるため購入者側からすると不便です。
さらに個人情報保護の観点からも直接のやり取りはおすすめできません。
何度も取引している相手なら抵抗は感じにくいと思いますが、初見の相手なら仲介サイトを経由させる方が依頼者にとって親切となります。
クラウドソーシングサイトの魅力
クラウドソーシングサイトのデメリットとして手数料があげられます。
手数料は販売額に手数料割合をかけて算出され、販売者の方の報酬から差し引かれる場合が多いです。
以下は手数料割合をクラウドソーシングサイト毎に比較したものとなります。
以下クラウドソーシングサイト事の手数料割合を比較したものです。
手数料率比較
サイト名 | 手数料 |
---|---|
つなぐ | 販売者:5.5%
依頼者:0% |
ランサーズ | 販売者:16.5%
依頼者:5.5% 合計:22% |
ココナラ | 販売者:22%
依頼者:5.5% 合計:27.5% |
シュフティ | 販売者:10%
依頼者:0% |
ビズシーク | 販売者 10万までの部分:11% 10万1円以上の部分:5.5% 依頼者:0% |
クラウディア | 販売者 5万までの部分:15% 5万1円〜10万部分:10% 10万1円〜100万部分:5% 100万1円以上の部分:3% 依頼者:0% |
SKIMA | 販売者 2万まで:22% 2万1円〜5万:16% 5万1円以上:11% 依頼者:0% |
クラウドワークス | 販売者 10万までの部分:22% 10万1円〜20万部分:11% 20万1円以上の部分:5.5% 依頼者:0% |
Skillots | 販売者 3万未満まで:30% 3万〜10万未満:20% 10万~50万未満:15% 50万以上:10% 購入者:0% |
手数料は購入者側にもかかるサイトもあり、こういったサイトの場合トラブルとなりやすいです。(手数料がかかるなんて書いていない、その分安くしてなど)
手数料は20%ほど必要であるところが多く、その分得られる報酬が少なくなるため、クラウドソーシングサイトの利用を拒まれる方がいらっしゃいます。
しかし、クラウドソーシングサイトの支払い方法は仮払い方式であり、サイト側が購入者からお金を預かるスタイルとなっています。
そのため、未払い未納を100%防ぐ事が可能、また個人情報流出も防いでくれるため、クラウドソーシングサイトを利用することを強くおすすめします。
そんな訳で誰もが気軽に使えるサイトを目指し手数料が低く様々な機能を搭載した「つなぐ」を立ち上げました。
決済方法の多様性も魅力
個人間取引ではほぼ不可能なクレカ支払いが可能な点がクラウドソーシングサイトの魅力となりますが、その他にも銀行振込やコンビニ決済にも幅広く対応しているサイトもいくつかあります。
特にコンビニ決済に関しては、個人情報を一切知られたくない(ネット上にも打ち込みたくない)人やクレカを持っていない人に人気の決済方法です。
ネット決済においてクレカの次に選ばれるのがコンビニ決済となるため、可能ならコンビニ決済可能なクラウドソーシングサイトの利用をおすすめします。
コンビニ決済可能なサイトは少ないですが、唯一全ての人が利用できる決済方法です。支払える方法がありませんといったトラブルを防げます。
イラストが売れない原因を解決する方法まとめ
イラストの販売はイラストのレベルに関わらず誰でも可能です。
売れるレベルがどの位のあればいいのか気にされる人が多いですが、イラストを全く描けない人からすると充分販売できるレベルにある人が多いです。
またどんなに上手く描ける人であっても販売方法を間違えれば一切購入されることはありません。
これからイラストを売りたいと考えている人はまずはSNSを正しく運用できているのか、販売しようとしているイラスト分野に間違いはないのか、そういったところから見直してみましょう。
また、イラストの購入者がみつかった場合は、トラブル防止のためにも直接取引は行わず、可能な限りクラウドソーシングサイト経由で取引を行うことをおすすめします。