コミッション(Commission)とは有償で依頼を行い創作物を作ってもらうことを指します。
インターネット上で依頼の受発注を行うクラウドソーシングと意味合いは近いですが、コミッションという場合、特にイラストの受発注を指す場合が多いです。
個人間でコミッションを行うことも可能ですが、個人間の取引ではトラブルが起こりやすいため、コミッションが可能な仲介サイト(コミッションサービス、コミッションサイト、またはクラウドソーシングと呼ぶ)を利用する人が多いです。
以下ではコミッションサービスのメリット、デメリット、またおすすめのコミッションサービスはどこか説明しています。
これから安全にイラストのコミッションを行いたい人は是非チェックして下さい。
コミッションサービスを利用するメリット
コミッションサービスを利用することで、SNSなどを通して取引するよりも安全にそしてスムーズにやりとりを行うことができます。
コミッションサービスを利用する主なメリットを以下では紹介しています。
集客を行ってくれる
いざイラストをは販売したくて、購入してくれる相手を見つける必要があり、とりわけSNSをしていない人にとっては、購入者を見つけることは容易ではありません。
コミッションサービスはウェブサイト上に広告を出し、新規利用者を日々増やしています。
そのため、コミッションサービス内にプロフィールページを掲載しているだけでも、新規依頼をもらえるチャンスがあると言えます。
トラブルが起こりにくい
個人間の直接の取引の場合、お金を払ったのに納品されない、いつまでたってもお金を払ってくれない、突然連絡が途絶えた、など様々なトラブルが発生します。
しかし、コミッションサービスでは、コミッションサービスが間に入り取引が無事終了するまで購入者からお金を預かる形(エスクロー決済)をとっているため、未納・未払いを防ぐことが可能となっています。
また連絡が途絶えたとしても、キャンセルやサイトによっては強制的な納品も可能であるため、連絡が途絶えることに対して心配しすぎることもありません。
そういった仲介サイトではトラブルが発生しやすいため、使用しないようにしましょう。
決済方法に困らない
個人間での取引をしている人は、決済方法として銀行振込やアマゾン等のギフト券で対応している場合が多いです。
しかし、ネット決済で最も選ばれる決済方法は銀行振込ではなく、クレジットカード決済となっています。
コミッションサービスでは、クレジットカード決済が基本的にできるため、より気軽に依頼しやすい体制が整っていると言えます。
個人情報が守られる
個人間の取引では、メールアドレスや口座情報等を相手に知らせる必要があり、必ずしも安全とは言えません。
コミッションでは取引相手に自分の個人情報を知られることは一切ないので、安心して取引を完遂することが可能となっています。
コミッションサービスを利用するデメリット
安全に取引ができること、また登録しているだけで依頼がくる可能性がある(※)点などメリット面が多いですが、唯一デメリット面を上げるとしたら、コミッション利用手数料が必要な点となります。
手数料はコミッションサービスごとに異なっており、手数料が高いサイトでは販売額の20%以上必要となります。
手数料が高ければ、受け取れる金額は少なくなるため、手数料が低いサイトを選ぶことも重要となってきます。
しっかりプロフィールを記載し、サンプルの作品イラストがあるならしっかり載せてアピールしましょう。
イラストの受発注におすすめのコミッションサービス4選
イラストに強いコミッションサービスとして、以下4つを紹介します。
それぞれに異なったメリットがあるため、特徴を理解し使い分けることで上手に販売することができます。
つなぐ
2021年にリリースしたばかりの新しいコミッションであり、日本一低い手数料と多機能を武器に日々利用者を増やしています。
自分で商品(スキル)を設定し販売するスキル販売が可能です。
また購入者は、スキルの購入以外に販売者に仕事依頼を直接出すこと、また公募で依頼を出すこともできます。
さらに購入者と販売者間で、やりとり一切不要のリクエスト機能もあり、他社を圧倒する多種の販売・依頼方法を選択できます。
その他、イラストレーター・絵師に人気のキャラ販売(Adopt,アドプト)もあり、オリジナルキャラクターの販売も可能となっています。
決済方法
クレカ決済、コンビニ決済、銀行振込
手数料
販売額の2.8% or 5.5%*
(販売者のみ、購入者は無し)
※決済方法により異なり、購入者が支払方法として銀行振込を選択した場合、販売者が負担する手数料は2.8%となる(その他の決済では5.5%)
SKIMA(スキマ)
イラスト専用の老舗のコミッションサービスであり、多くのイラストレーターや絵師が登録しています。
スキル販売も可能であることから、登録しておくだけでも価値はあるかと思います。
特にキャラ販売に強みがあり、国内では最大規模を誇っています。ただし、支払い意思のない嫌がらせの購入予約などに対して対策しておらず課題もいくつかあります。
つなぐにもキャラ販売はありますが、SKIMAでは完全に著作権譲渡であるのに対し、つなぐは著作権譲渡の可否を販売者側が設定可能となっています。
決済方法
クレカ決済、コンビニ決済
手数料
販売額2万円まで販売額の22%
2万円~5万円までの部分16%
5万円以上の部分11%
(販売者のみ、購入者は無し)
ココナラ
国内最大のコミッションサービスであり、イラスト以外にも様々な仕事の受発注が行われています。
CMにも頻繁に掲載していることから、集客力がありますが、その分手数料が高いためご注意ください。
サイト内には公募によるイラストレーターの募集が頻繁に行われていますが、会員数が多いため低単価でもコミッションが成立します。
多くの利用者がいるため、プロフを充実させ、スキル(商品)を掲載しておくだけでも依頼につながる可能性があります。
決済方法
クレカ決済、コンビニ決済、銀行振込、
手数料
販売者:22.0% 購入者:5.5%
Skeb(スケブ)
他のコミッションとは異なり、依頼者と販売者(イラストレーター)の間でやり取りが完全に禁止となっています。
依頼者がリクエストをイラストレーターに出し、イラストレーターがそのリクエストに対して作業を行うか決めるだけとなります。
リテイクも禁止となっているため、細かい希望や修正を希望する場合は、向かない依頼方法となります。
依頼者にはデメリット面が多いですが、イラストレーターにとっては非常に楽に仕事をすることができメリット面が多いと言えます。
Skeb以外にリクエスト機能があるサイトとして、つなぐやpixivがあります。
決済方法
クレカ決済、Skebコイン
手数料
販売額の9.8%
ただし3000円以上の場合、以下の割引あり
・TwitterにSkebのアドレス記載7.8%
・さらに本人情報入力6.8%
(販売者のみ、購入者は無し)
安全な取引のためにもコミッションサービスを利用しよう
コミッションサービスは個人間での取引と異なり、利用することで購入者も販売者も安全に取引を完遂することが可能となります。
コミッションサービス毎に機能も手数料も大きく異なっていることから、それぞれの特徴を理解しまずは自分に最適なサイトを選ぶ事から始めてみましょう。